北海道は2017年7月11日、ウィルスを持ったマダニに噛まれ「ダニ媒介脳炎」を発症した道内の70代男性が死亡したとの発表をしました。

マダニに噛まれての死亡のニュースは耳慣れないものですが、実は感染確認されたものは3例目、死亡は2人目です。いずれも道内です。

今回は、死にまで至る可能性のあるマダニ感染症とはどういうものなのか、また、マダニに噛まれないようにするにはどのようなことに注意をしたら良いのかについてお話ししていきます。是非、ご参考にしてください。

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マダニからの感染事例

7月11日被害

 2017年7月11日、北海道でウィルスを持ってマダニに噛まれて「ダニ媒介脳炎」を発症した道内の70代男性が死亡したとの発表がありました。

国内での感染確認はいずれも道内、今回が3例目で、死者は2人目となってしまいました。

道保健福祉部によると、この男性は6月中旬に発熱・意識障害などの症状が出て函館市の病人に入院しましたが、7月7日までに死亡しました。

この70代男性が感染した地域は調査中、また、どのようにマダニに噛まれてしまったのか状況は分かっていません。

過去のマダニからの感染事例

 実は今回の死亡事例の前に、道内では2016年8月に40代男性がやはりダニ媒介脳炎で死亡しています。これが全国で初めての死亡例です。

届けは札幌保健所からで、男性が広く道内の山林を散策していたそうです。7月中旬にマダニに噛まれたと見られ、その後、発熱・意識障害、けいれん、髄膜炎の症状が出て札幌市内の病院に入院中、亡くなりました。

この男性は海外渡航歴は無いそうなので、道内で感染したのは間違い無いと見られています。

このようにとても怖いマダニ、それでは詳しくお話ししていきましょう。

マダニに噛まれたらどうなる?

マダニ感染症の種類

マダニは食品等に発生するコナダニや、衣類・寝具に発生するヒョウダニなど家庭内に生息するダニとは種類が異なります。

マダニ感染症には下記の種類があります。

重症熱性血小板減少所症(SFTS)

2011年に初めて特定された新しいウィルス「SFTS」を持っているマダニに噛まれることによって感染します。名前の通り、血を固める血小板や白血球の数が減少するという特徴があります。

感染者の血液・体液との接触感染も報告されており、重症の場合は死に至ることもあります。

日本紅斑熱

日本紅斑熱リケッチアというウィルスによって発症する病気です。人から人への感染はありません。重症の場合は死に至ることもあります。

つつが虫病

オリエンチア・ツツガムシというウィルスによって発症する病気です。人から人への感染はありません。重症の場合は死に至ることもあります。

マダニ感染症の症状

マダニ感染症にかかってしまうと以下のような症状が起こります。

重症熱性血小板減少所症(SFTS)

高熱(39℃前後)、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心になります。

時には部痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節膨張、咳、出血症状など様々な症状を引き起こします。

日本紅斑熱・つつが虫病

高熱(39℃前後)、発疹、刺し口(噛まれた部分が赤く腫れ、中心部がかさぶたになる)が特徴的です。紅斑は_四_肢・体幹部に拡がりますが、痒かったり痛かったりすることはありません。

マダニ感染症の潜伏期間

各感染症の潜伏期間は下記の通りです。

  • 重症熱性血小板減少所症(SFTS):6日~14日
  • 日本紅斑熱:2~8日
  • つつが虫病:10~14日

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マダニに噛まれないために

マダニの生息地域

マダニに噛まれないようにすることがとても大事です。マダニに噛まれないためには、特に5~9月にかけてが要注意です。マダニの活動が活発になりますし、人は薄着になるからです。

そして、マダニがどういう所にいるのか把握することが必要です。マダニの種類は日本で確認されているだけでも「50種類」近くいます。ですから、基本的に日本全域に渡って生息していると考えたほうが良いでしょう。

生息地に関しては、以下のような特徴・共通点があります。

  • 山岳地帯
  • 森林
  • 20cm以上の丈の草が生える草むら
  • 河川敷
  • 公園や庭の草むら
  • 路地裏
  • 水田
  • 野良猫がいる茂み、野生動物の通り道

では、マダニに噛まれないようにするにはどんな対策が必要でしょうか?

マダニに噛まれないための対策

夏のマダニが活発になる時期には、湿気の多い草むらなどを避けましょう。

その他にできることは、

  • 肌の露出を可能な限り少なくする

長袖長ズボンにしたり、首にタオルを巻く、サンダルはやめて靴下、靴を履く。

  • 虫除けの塗布

肌が露出する部分に塗布します。使用する際は使用方法を確認してください。

マダニの駆除方法

マダニは肉眼で確認できる大きさです。マダニに噛まれないための対策をしていても、マダニがついているのを見つけてしまうこともあるかもしれません。

その時はパニックにならず、まずは落ち着きましょう。

そして、絶対に「無理やり取ろうとしない」ことが特に重要になってきます。

マダニは頭部分を皮膚へ突っ込んで血を吸います。

無理やり取り除くことでマダニの頭が体内に残ってしまう可能性があり、それを放置すると感染症にかかるリスクが高まるからです。

見つけた場合は、医療機関を受診して適切に処置してもらいましょう。

噛まれたら皮膚科を受診するのが一番なのですが、一刻も早く噛み付いているマダニを取ろうと思ったら「決して力任せに引っ張らない」ことが重要です。

叩いてつぶしたりもダメです。

見つけた場所だけに限らず地域一帯でマダニが発生している可能性があるので、保健所・役場の地域相談課などにも連絡することをおすすめします。

では、もしマダニに噛まれてしまったらどうしたら良いのでしょうか?

マダニに噛まれた時の対処方法

マダニに噛まれたら

マダニに噛まれると、チクっとした痛みとかゆみがあります。そして赤く内出血のようになります。

マダニを取り除くには、先が細いピンセットや毛抜きを使います。慎重に引っこ抜いた後はその部分を消毒してください。

まとめ

  • SFTS、日本紅斑熱リケッチアやオリエンチア・ツツガムシなどのウィルスを持つマダニに噛まれると感染症にかかり、重症の場合は死に至ることもあり
  • 症状は高熱、消化器症状や発疹など様々
  • マダニに噛まれたら「皮膚科」を受診、自分で取ろうとする時は無理やり引っ張らずピンセットなどでマダニを体内に残さないように

いかがでしたでしょうか?

ダニと言ってもマダニはとても注意が必要なダニということを認識してください。チクっとしたけどそれくらいだからまぁ大丈夫だろうと放っておくことは絶対止めて、皮膚科へ行くことが大事です。自分で取ったとしてもその後に受診することをおすすめします。

またマダニは犬や猫などペットの血を吸うことも大好きですので、夏は特に行く場所を選んでの散歩をしてくださいね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。